セル看護提供方式®とはナースステーションがガラガラの看護体制!?

セル看護提供方式®とはナースステーションがガラガラの看護体制!?


みなさんの病院や施設ではどういった体制で業務が行われていますか?
多いのは固定チームナーシングでしょうか。

数年前から密かに話題になっているるセル看護提供方式®はご存知でしょうか?

つぶた
えっ!?そのフリーザ、じゃなくてセル看護提供方式ってどんな緑の敵なんですか?

かみん様
バカもん!相変わらず無知じゃな!

固定チームナーシングのように”チーム”で”みていく看護体制ではなく、看護師個人の力で日々の業務を遂行していく看護体制です。
今回はそのセル看護提供方式®について説明していきたいと思います。

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セル看護提供方式®は飯塚病院の看護師が開発!


このセル看護提供方式®は飯塚病院開発しました。
この”セル”とは『セル生産方式』が由来とされています。

セル生産方式(せるせいさんほうしき)とは、製造における生産方式である。1人、または少数の作業者チームで製品の組み立て工程を完成(または検査)まで行う。ライン生産方式などの従来の生産方式と比較して、作業者一人が受け持つ範囲が広いのが特徴。

学会への発表など外部へ発信し好評を得て、飯塚病院には沢山の施設が見学に来ています。
更にこのセル看護提供方式®は2016年には商標登録化までしています。

つぶた
ずっとこの®マークが気になってたわー

セル看護提供方式®はリーダーやフリーが存在せず、日勤看護師全員で患者を持つ

セル看護提供方式®では師長以外の日勤者全員が患者を受け持ちます。
飯塚病院では日勤者一人に対してそれぞれが4名の患者を受け持ちます。

つぶた
日勤の看護師4人だけでいいの?

2人の看護師で2部屋8人の患者を受け持つ

ただただ4人の受け持ち患者というわけではありません。

”2人の看護師で2部屋8人の患者を受け持つ”のです。

わかりにくいので事例としてあげると、
A看護師は101号室にいる2人の患者と102号室にいる2人の患者
B看護師は101号室にいるもう2人の患者と102号室にいるもう2人の患者
を受け持つのです。

セル看護提供方式®にはリーダーやフリーの看護師がいない!?


日勤者全員が4人の患者さんを受け持つため、一般的なチームナーシングで存在する以下のような役割がなくなります。

  • リーダー
  • フリー
  • 早出
  • 遅出

つぶた
フリーもなし!?急変とかあったらどうするの!?

飯塚病院では不測の事態に対して病棟スタッフだけではどうにもならない時、他部署からの応援も使えうようにしているそうです。

どうしても病棟が違ってしまうと”応援に来たけれども、物品の位置が違って対応しにくい”という事態になりがちです。
そこですべての病棟で物品の位置を揃えることで他部署のあるスタッフが対応できる工夫をしているそうです。

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セル看護提供方式®はナースステーションに師長しかいない!?

セル看護提供方式®ではナースステーションでの記録がありません。
記録はベッドサイドで行うのです。

つまり処置に必要な物品とノートパソコンを積んだカートを病室に持っていき、病室の中ですべての業務を行うのです。
ナースステーションに看護師が戻らないため、結果ナースステーションに看護師は師長しかいない状況になるのです。

セル看護提供方式®はスケジュールに沿って仕事をしていく


1日の業務内容をタイムスケジュールに書き起こします。
タイムスケジュールに沿って業務を遂行し、随時そのスケジュールに遅れが無いか師長がチェックします。

遅れがある際は余裕のあるスタッフが手伝いに行くことで、業務の漏れがなく遂行することができます。

メリット①3つの看護業務の無駄を省くことできる!!

セル看護提供方式®の最大のメリットは看護業務の”3つの無駄”を省くことが出来る点です。

ベッドサイドで完結するため”動線の無駄”が省ける!

ベッドサイドで全て記録から処置までが完結するため、ナースステーションに戻ることや、物品を取りに倉庫まで行く必要がありません。
そのため動線は明らかに少なくなり、また患者と接する時間を長くとることができます

つぶた
スタッフと話す時間より患者と話す時間の方が長くなりそうだね

メモを取る必要が無いから”記録の無駄”が省ける


ベッドサイドで記録をすることで、紙にメモをとる手間が省けます
また患者さんを見たまま記録ができるため、より正確な情報を記載することが出来ます。

つぶた
いざ記録をするぞ!って前に忘れちゃったり、家に帰って書き忘れた!!って事あるよね

スケジュール管理と業務の進捗状況を報告することで”配置の無駄”が省ける

配置というのはスタッフの配置です。

詳細なタイムスケジュールがあることで、師長が常にスタッフの進捗状況を監視することが出来ます。
業務が遅れているスタッフを迅速に見つけ、他スタッフがフォローすることで全員が定時に近い時刻で退社することが出来ます。

メリット②夜間の不穏に対しても効果あり!?

夜間の業務負担軽減はなかなか難しいです。
しかし夜間の大変な不穏対応に、このセル看護は役立ちます。
不穏のメカニズムは正確に分かってはいませんが、下記のようなことが理由で起きる傾向あるといわれています。

  • 日中の睡眠
  • 孤独感や誰かに頼ることの出来ない不安

また日中を患者さんをしっかり見ることで、もし夜間不穏になっても、解決や対応の糸口が見える可能性があります

メリット③看護師が常に患者をみているため、身体拘束をせずとも転倒転落の予防ができる

日中、ほぼ部屋に看護師がいるため危険行動に対してすぐに対応できます。
そのため身体拘束をしなくても転倒・転落を予防することが出来ます。

また夜間の不穏発生が抑えられることも、身体拘束をする機会を減らすきっかけになります。

メリット④二人の目で常に患者を見ることが出来る

看護も一人の目では落ちがあったり、複数の看護師が様々な視点でみることで気づくこともあります。

看護業務での観察点、また安全管理の観点からも複数の看護師で見るという事は重要です。

メリット⑤新人の指導をしやすい

2人がペアのような形になり、近い部屋をみるため自然といつでも新人の近くにいます。
そのため以下のようなメリットがあります。

  • 新人が患者とどう接しているのかを見ることが出来る
  • 新人の処置方法を細かく見ることが出来る
  • 新人が困った際、その場に指導する看護師がいるため相談しやすい
  • 新人は指導する看護師がちかくにいることが安心につながる

つぶた
ずっと一緒にいるのは気を使うけど、隣の部屋に”指導看護師”がいると心強いね

まとめ セル看護提供方式®は常に患者のそばにいる看護体制

セル看護提供方式®をお分かりいただけたでしょうか?

セル看護提供方式®が話題にはなっていますが、まだ導入が少ないのも現状です。
そして導入が少ないこともあり、今回の記事ではセル看護方式®のデメリットを紹介することができませんでした。
もし導入している施設で、デメリットがあれば教えて頂ければ嬉しいです。

”良い”、”悪い”はどうしても出てくると思いますが、こういった看護体制があるという事を知ることは重要だと思います。
看護師の働き方が今よりもっと良くなるように、こういった看護体制を少しずつ知っていきましょう。


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