生体腎移植手術を日本の腎臓病患者がパキスタンで受けていた!ドナーを求めて海外へ、違法な臓器売買の実態

生体腎移植手術を日本の腎臓病患者がパキスタンで受けていた!ドナーを求めて海外へ、違法な臓器売買の実態

かみん様
2019年8月21日、テレビニュースや新聞で取り上げられている最新ニュースよりお伝えするのじゃ。

慢性腎臓病患者(CKD)は、世界中で年々増え続けています。

腎臓病の有病者数は世界で8億5,000万人に増えていると、国際腎臓学会(ISN)が発表した。有病者数は糖尿病の2倍、がんの20倍以上に上るという。

 

つぶた君
糖尿病の2倍、がんの20倍以上と聞くとびっくりしますね!

 

昔は、慢性的に腎機能が低下している患者を「慢性腎不全」と言いました。

しかし、最近の医療界では「慢性腎臓病」と呼ぶのが一般的です。

そして、慢性腎臓病は英語でChronic kidney disease、略してCKDと呼ばれています。

慢性腎臓病患者は、初期の頃は自覚症状がないことも多く軽い病気と思われがちです。

そのため、多くの人が慢性腎臓病が進行した時の怖さをちゃんと理解していないとも言われています。

しかし、慢性腎臓病は決して楽観して良い病気ではありません。

長期に渡って外来通院してドクターの診察を受けたり、様々な検査が必要になったり、あるいは入院治療が必要な場合が慢性腎臓病にはよくあります。

つぶた君
腎臓の働きと言えば、おさらいしますと一言で言えば、「体内に不要な老廃物を尿として排泄する」ことですよね。

 

慢性腎臓病は進行すると、この腎臓の大切な役割である体内に不要な老廃物を尿として排泄することができなくなります。

そして、透析療法を行わなければ生き続けることができなくなります。

さて、透析療法を行う他に慢性腎臓病患者に対して行われる治療として知られているものと言えば、「生体腎移植」です。

つぶた君
透析と比べると、腎臓移植はちょっとハードル高くて、あまり身近なものじゃないイメージです。

 

さて、腎移植に関連するニュースを2019年8月21日に各メディアが取り上げていますので今回はそれについてわかりやすくお伝えします。

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違法な臓器売買が問題となっているパキスタンにドナーを求めて海外渡航した慢性腎臓病の日本人が生体腎移植手術を受けていた

違法な臓器売買が問題となっているパキスタンで腎臓移植を受けた日本人が今年少なくとも4人いたことが20日、患者ら関係者への取材で分かった。1人は手術後に状態が悪化し、命が危険な状態で帰国していた。いずれも東京の業者が仲介。患者への説明などから違法に取引された腎臓が使われた可能性がある。

 

なんか、あまりピンと来ない人もいるニュースかもしれません。

関係性を整理するために、こちらの図をご覧ください。

ここで、仲介業者の悪質な手口が浮き彫りとなります。

まず、患者から高額な契約料を取っていること。

東海地方に住む60代男性は約1千万円を支払ったとされている。

この高額な契約料には、「ドナーへの謝礼も含まれている。」と業者は説明していた。

実際にドナーが謝礼を受け取ったことは現時点では確認されていない。

 

また、西日本に住む50代男性は800万を前金で支払ったと公表している。

ところが、前金を支払った後も予定されていた腎移植手術は中止となりなかなか施行されなかった経過がある。

また、上の図に愛媛県にある宇和島徳洲会病院の名前が挙がっている。

患者がパキスタンで腎移植してから帰国後に、腎移植手術の経験が多い、愛媛県の宇和島徳洲会病院の万波誠医師に診察してもらうようにと業者は案内していた。

しかし、万波医師はこの業者とは全く無関係であった。患者が来たから、受け入れて治療は行ったようである。

これまでに万波医師の元にはパキスタンで腎移植を受けた患者4人が外来受診をしたとのことである。

万波医師は、「勝手に名前を使われて許せない。」という憤りのコメントを出している。

 

さて、ここで今回パキスタンで腎移植手術を受けた後に拒絶反応が起きて重篤な状態に陥った患者の例を紹介する。

パキスタンで腎移植手術を受けた後、拒絶反応が起きて重篤な状態になった50代男性の経過
  • 糖尿病によって、腎機能が低下し慢性腎臓病(CKD)となる
  • まだ若い年齢や今後の生活の質を考えて、透析よりも腎移植を望んでいた
  • 身近にドナーが見つからなかった
  • 東京都内に臓器売買の仲介業者を見つけた
  • 業者からは、ベトナムの病院が腎移植するのに設備も整っていてオススメと案内された
  • 2016年に前金800万円を払って業者と契約
  • 業者からは、臓器売買について違法ではないと説明された
  • しかし、その後仲介業者から外国人の受け入れがなくなったと連絡が入り一旦中止となる
  • 2019年1月下旬に1人でパキスタンに海外渡航
  • 2019年2月上旬に腎移植手術を受けた
  • 現地にいる仲介業者から妻に、無事終わったと連絡が入り、室内を歩き回っている様子の映像も送られてきた
  • しかし、その後拒絶反応が起きて腎臓摘出された
  • 意識不明となる
  • 意識はすぐ戻り、業者から大丈夫とメッセージが届く
  • しかし、ビデオ通話すると男性本人から体がどんどん動かなくなると訴えた
  • 2019年3月上旬に日本へ帰国、体はほとんど動かせず、傷口は化膿し感染を起こしている状態で生命の危険がある状態であった

臓器売買は違法、パキスタンの腎移植問題に対する看護師としての見解

かみん様

今回起きたこの問題に対しては、憤りを強く感じており黙ってはおれん!

看護師としての見解を述べさせてもらうのじゃ!

日本の臓器移植法では、国内はもちろんですが海外であっても臓器売買が禁止されています。

つまり、お金を支払って臓器を売買することはできません。

私はこの臓器移植法があることは、大きな意味があると思います。

なぜなら、もしもお金で臓器が買えるということにでもなれば貧富の差が生まれてしまうからです。

つまり、裕福な家庭、お金がある方は移植を受けることができて、貧しい家庭、お金がない方には移植が受けることができないことになる可能性が高い。

「医療はなるべく平等であるべきである。」という、日本がとって来たこれまでのスタンスを揺るがしかねないことになります。

また、臓器売買が可能となれば悪徳な仲介業者が増えることが予想される。

かみん様
まあ、臓器売買が法律で禁止されていても悪徳な仲介業者は存在するのだがなw

臓器売買がもしも法律で認められるようなことがあれば、臓器提供にあたって価格競争が巻き起こったり、臓器提供者の個人情報の漏洩など様々な問題が起こりそうです。

 

また、知らなかったとはいえ違法である臓器売買を行ってしまい、高額な費用を支払った上に治療がうまく行かずに腎移植後の拒絶反応が起こり重篤な状態になった実例があることに対して思うことがあります。

それは、知らないことを行う場合には制度やルールを徹底的に調べることが大切であると思います。

また、怪しいと思えば手を出さない勇気も必要であると私は思います。

腎移植後の拒絶反応というのは、免疫細胞の働きとして起こり得るのはわかります。

しかし、今回のパキスタンでの腎移植は本当に適切な環境であったのか、適切な医師の処置が行われたのか、拒絶反応が起きた後の対応は適切であったのかなど色々と疑問に思います。

 

もう一つ思うことは、なぜ日本人が海外に敢えて移植の場を求めたのか?

それは、やはり自分の命や健康には変えられないという貪欲な気持ちが行動させたのではないかと思います。

このことは、当事者ではないにせよ気持ちはよくわかります。

その上で、それでも言いたいことがあります。

私が医療関係者として、病院で長年働いて来た看護師として言いたいことは、正しい知識や正しい情報を元に治療の選択をしないと取り返しのつかないことになるということです。

納得行くまで、説明を聞いたり調べたりして方針を決める習慣を持つことが大切であると思いますし、丁寧な説明を常に心掛ける看護師でありたいと今回のニュースを通して改めて思いました。


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