アメリカにおけるナースプラクティショナーの仕事は?どうすればなれるの?

アメリカにおけるナースプラクティショナーの仕事は?どうすればなれるの?

最近の看護、医療業界は横文字やアルファベットの略語だらけ・・・
もちろん覚えてしまえば逆に分かりやすいことも多々あります。
今回はヤフーニュースにもなったこの横文字ワード

”ナースプラクティショナー”

 Yahoo!ニュース
ナース・プラクティショナー創設へ、検討の場設置を - 日看協が厚労相に要望(医療...
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190708-18350000-cbn-soci
日本看護協会(日看協)は、2020年度予算・政策に関する要望書を根本匠厚生労働相に提 - Yahoo!ニュース(医療介護CBニュース)

 

これが何を意味する言葉ご存知でしょうか?

つぶた00
プラクティショナー・・・プラクティスが練習だから「看護師練習」だ!!

かみん様
ププっw安易すぎじゃな!
ではナースプラクティショナーを分かりやすく解説するぞ

 

この記事の注意点!!
アメリカと日本のナースプラクティショナーは”別物”ということです。
今回はアメリカの看護師制度とナースプラクティショナーの仕事について紹介します。そのような説明が下記の「日本におけるナースプラクティショナーとは?」の記事をご参照ください。

そこで今回の記事ではアメリカにおけるナースプラクティショナーの役割や歴史、どうすればナースプラクティショナーになるのかというところを解説したいと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  • アメリカの看護師・ナースプラクティショナー制度を知りたい
  • アメリカのナースプラクティショナー誕生の歴史的背景を知りたい
  • アメリカのナースプラクティショナーに関する活動を知りたい
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アメリカでは正看護師の上級職が”ナースプラクティショナー”

アメリカには一般的に”看護師”と呼ばれる看護資格が3種、”准看護師”と呼ばれる資格が1種あります。

アメリカの正看護師資格と准看護師資格
  • 看護学士号(4年間)
  • 準看護学士号(2年間)
  • 病院付属専門看護学校卒看護師(3年間)
  • 准看護師資格(1年間)

つぶた
准看護師が1年間でとれる以外はほとんど日本と一緒だね。

アメリカで”ナースプラクティショナー”はこれら正看護師資格を取った後にとれる資格で、”上級実践看護師”とも呼ばれます。

アメリカではこの”上級実践看護師”に様々な種類があります。

アメリカの上級実践看護師の種類
  • ナースプラクティショナー(NP)
  • 助産師(CNM)
  • 麻酔看護師(CRNA)
  • 専門看護師(CNS)

ナースプラクティショナーの資格をもつ看護師は、一般の看護師との違い『責任のある高度な患者ケア』つまり医師の領域の仕事もできる点です。

ナースプラクティショナーとは診療看護師のこと

ナースプラクティショナー(Nurse Practitioner :NP)とは日本語で言うと”診療看護師”です。
ナースプラクティショナーはアメリカ合衆国で生まれました。

つぶた
練習じゃないんだー
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アメリカにおけるナースプラクティショナーの役割とは

アメリカのナースプラクティショナーは医者の仕事ができるうえに開業もできる!

アメリカのナースプラクティショナーは一般のナースにはできない様々な仕事を行うことができます。

アメリカのナースプラクティショナーの資格で出来ること
  • 検査の指示・判断・結果の説明
  • 初期症状の診断
  • 処方、投薬
  • 診療所の開設

もちろん医者の領域である仕事のほとんどができますが、外科的な手術は出来ません

つぶた
内科医とほとんど同じようなことができるじゃん!

アメリカのナースプラクティショナーの専門分野

ナースプラクティショナーにも専門の分野があります。

州ごとに認められている専門領域には違いがありますが、多くの州でも認められている専門領域は下記の8つです。

  1. 急性期
  2. 成人
  3. 家庭・訪問
  4. 消化器
  5. 腫瘍
  6. 小児
  7. 女性の健康
  8. 精神・精神保健

このような専門領域はナースプラクティショナーにたるための大学院に入った際に選択します。

つぶた
専門領域をみると認定看護師より”専門看護師”の方が近いね

アメリカにはナースプラクティショナーの資格を持った人が15万人!

1965年から導入され、現在ナースプラクティショナーの資格を持った人は15万人います。
アメリカには就業している看護師が約210万人いるので、全体の約8%程度の看護師がナースプラクティショナーの有資格者ということになります。

アメリカでナースプラクティショナーになるには大学院へ通い試験をクリアする

ナースプラクティショナーになるためには、看護師の資格を持つ人が2,3年臨床を経験を経て、2年間大学院へ通います。
2年間の修士課程を卒業したあと、州で行われる試験に合格することで初めてナースプラクティショナーの資格を取ることが出来ます。

つぶた
国家試験じゃないの?

医師・看護師・ナースプラクティショナーの認定制度と実践できる範囲は州、または州の専門職団体が規定しています。
そのためナースプラクティショナーの権限は州ごとに異なります
つまり州ごとにナースプラクティショナーのできる仕事内容が変わってしまうのです。

全米の48の看護組織、そして各州の看護州委員会が上級実践看護師の定義や業務の範囲を統一しようと頑張っていますが、実際にはなかなか進まない状況です。

アメリカで看護師、ナースプラクティショナーを更新するには一生勉強

資格を取得した後は2年に1度の免許更新が必要となります。
そして更新するためには最低1000時間の臨床実践、150時間の継続教育(25%以上が薬理の講義である必要がある)が必要になります。

正看護師もアメリカの場合は1~2年に1度更新料を支払い、州ごとに違う必要な継続教育(ノルマ)を達成しないと看護師として働くことが出来ません。

つぶた
アメリカの看護師は一生しっかりと勉強しなきゃいけないのねぇ

アメリカでナースプラクティショナーが生まれた背景と歴史

アメリカでナースプラクティショナーが生まれた理由はいろいろあります。

そして現在でこそ確立されましたが、アメリカでもナースプラクティショナーの確立までに20年を要しました。

医師不足からナースプラクティショナーが誕生した

1960年代は医者の数が足らず、過疎地域にまで医者が配備されませんでした。
その一方で様々な医療保険が登場したのです。

  • 低所得者向け医療保険
  • 障がい者向け医療保険
  • 高齢者向け医療保険

こんな風潮もあり、医療に頼りやすいくにになりました。
同時にそれがただでさえ少ない医者を窮地に追い込んだのです。

そこで日本で言うところの”診療所”のような小規模の医療施設で、看護師がプライマリケアを行うようになったのがナースプラクティショナーの始まりです。
ただ当時は法律や規則が無い状況でナースプラクティショナーが活躍していました。

もちろんナースプラクティショナーの仕事をを医者も、そして同業者である看護師も快く思っていませんでした。
「医者の仕事だ」「それは看護ではない!」と激しく批判を浴びました。

医療費の高騰でナースプラクティショナーの存在意義が高まる

1980年代には医者の数も足りてきたのですが、今度は医療費が高くなってしまいました。

これはチャンス!!

医師よりも費用が安く、コストパフォーマンスが良いナースプラクティショナーに注目が集まります
もちろん今までのナースプラクティショナーがしっかりと研究データを残した賜物です。

これによりナースプラクティショナーの地位が一気に上がったといわれています。

政治家の後押しでナースプラクティショナーの地位は確固たるものに

1990年になるとナースプラクティショナーは医療にとってかかせないものであると認められ、ついに診療報酬がupしました。
つまりナースプラクティショナーが今までよりも稼げるようになったのです。

これは誰のおかげなのか?
診療報酬が変わるという事は・・・政治家です!
なんでもお金のことになれば政治家です!

看護師と国会議員が協力してナースプラクティショナー給与upにむけて働きかけます。
そこに最高のブレーンを擁しました。
Sheila Burkeさんというハーバード大学の政治学部の教授さんが、政治家のブレーンをしていたのです。

これによりナースプラクティショナーの地位も給与も上がりました。

つぶた
政治の力ってすげぇ

 

アメリカのナースプラクティショナーは給与が日本の医者並み

2015年にアメリカのナースプラクティショナー協会で2200人を対象にしたアンケートでは…

年収108000万ドル

1ドル110円の計算ですと約1200万円!!

日本で考えると医者と同等の給料がもらえています。
それもそうです。医者にちかい、ほぼ医者のような仕事をしているのですからね。

まとめ:アメリカのナースプラクティショナーは普及しており、医者に近い仕事ができる。そして医療費の危機を救ってきた存在

アメリカのナースプラクティショナーについておわかりいただけましたでしょうか?

アメリカの医療費や過疎地の医者不足などの危機を、コスト面が医者より安く、過疎地に根付いて診療をして救ってきたナースプラクティショナー。
いまやアメリカの医療には欠かせない存在になっています。

現在の日本も医療費の高騰など同様の問題を抱えています。
アメリカでの成功事例を真似て日本にもナースプラクティショナーを普及することができるのか?
アメリカで普及した結果をみてもわかるとおり、カギを握るのは看護協会と議員さんの活躍ではないでしょうか。


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